景気後退の時に実質金利は上がる?
景気後退時の実質金利の動きは、状況によって異なります。一概に上がるとも下がるとも言えません。
実質金利 = 名目金利 – 期待インフレ率
景気後退で実質金利が上がるケース
- デフレ圧力が強い場合:需要減少でインフレ率が急低下(またはデフレに)すると、名目金利が下がっても、それ以上にインフレ率が下がれば実質金利は上昇します
- 中央銀行の対応が遅れる場合:景気後退に対して金融緩和が不十分だと、名目金利が高止まりする一方でインフレ率は下がり、実質金利が上昇
景気後退で実質金利が下がるケース
- 積極的な金融緩和:中央銀行が名目金利を大幅に引き下げ、その低下幅がインフレ率の低下を上回れば、実質金利は低下します
- インフレ期待が維持される場合:名目金利が下がっても、人々のインフレ期待がある程度維持されれば、実質金利は低下
実際の例
- 2008年金融危機後:多くの先進国で名目金利がゼロ近くまで下がり、実質金利も低下(一部マイナスに)
- 1930年代の大恐慌:デフレが深刻化し、実質金利が高止まりして経済をさらに圧迫
景気後退対策として中央銀行は通常、実質金利を下げようとしますが、デフレや金融政策の限界(ゼロ金利制約など)により、必ずしも成功するとは限りません。
コメントを残す