資産運用とトレードの思考実験

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米国のオプション満期日

米国のオプション満期日は?

4月16日

米国の主なオプション満期日(2026年)をまとめます。

標準的な満期サイクル

  • 月次オプション(Monthly): 毎月第3金曜日が満期日
  • 週次オプション(Weekly): 毎週金曜日
  • 四半期オプション(Quarterly): 3月・6月・9月・12月の第3金曜日

2026年の月次満期日(第3金曜日)

満期日
1月1月16日
2月2月20日
3月3月20日 ⭐
4月4月17日
5月5月15日
6月6月19日 ⭐
7月7月17日
8月8月21日
9月9月18日 ⭐
10月10月16日
11月11月20日
12月12月18日 ⭐

⭐ = 四半期満期(トリプルウィッチング)

注意点

  • 満期日が祝日の場合は前営業日(木曜日)に繰り上がる
  • トリプルウィッチング(3・6・9・12月の第3金曜日)は株価指数先物・オプション・個別株オプションが同時満期となり、出来高・ボラティリティが高まりやすい
  • SPX(S&P500指数オプション)などはAM決済(寄り付き値)、SPY(ETFオプション)はPM決済(終値)

今日は4月16日なので、直近の満期日は**4月17日(明日)**です。

SPXは現在ATHですが、ちょっと前までは戦争で暴落してました。そのプットが残ってて、いまの上昇はそのプットのデルタヘッジの解消でそうなり、17日がすぎるとその買いが弱くなるとありましたが、あってますか?

4月16日

その分析は概ね正しいですが、少し整理します。

ウェブを検索しました

その分析はメカニズムとしては正しいですが、方向性の解釈に注意が必要です。整理します。


✅ 正しい部分

プットのデルタヘッジ解消が上昇を促す仕組み

  1. 投資家が大量のプット(下落ヘッジ)を購入
  2. プットを売ったディーラー(マーケットメーカー)はショートデルタになる
  3. ディーラーはデルタ中立を保つため先物・現物を売ってヘッジ(=下落に追随する方向)
  4. 市場が上昇すると、プットがOTM(アウト・オブ・ザ・マネー)に外れていく
  5. ディーラーはヘッジとして売っていた先物を買い戻す必要が生じる
  6. これが機械的な買い圧力となり、上昇を増幅させる

ディーラーがショートデルタの場合、アンダーライングを買うことでヘッジします。満期が近づくにつれてそのヘッジ需要が消え、満期後にはその先物が売却される可能性があり、SPXに下押し圧力がかかることがある MenthorQとされています。


⚠️ 注意点・補足

17日通過後の動きについて

  • プットが満期消滅 → ディーラーのヘッジ(先物売り)も不要に → 買い戻しが一巡して支えが薄れるという論理は正しい
  • ただし「ATH(史上最高値)」ということは、プットの多くはすでにOTMかなり深い位置にあり、デルタはすでに小さい可能性もある

現在のSPX水準

Yahoo Financeによると、SPXは直近(4月15日終値)で7,022.95ドル Yahoo Financeで推移しています。


まとめ

論点評価
プット大量購入 → ディーラーが先物売りでヘッジ✅ 正しい
相場上昇でプットOTM化 → ヘッジ買い戻しが上昇を増幅✅ 正しい(ショートガンマのダイナミクス)
17日満期後に買い支えが弱まる✅ 理論的には正しい
だから下落する⚠️ 必ずしもそうではない(需給以外のファンダメンタルズ次第)

一言で言うと:メカニズムの説明は正確ですが、「17日後に下がる」という結論は確定ではなく、あくまで需給面での買い支えが一時的に減少するという話です。

プット分析でいちばん参考になるのは当月のだい3きんようび分?

4月16日

いいえ、必ずしも第3金曜日のプットだけを見るわけではありません


最も参考になる満期別の考え方

📌 当月第3金曜日(4月17日)

  • オープンインタレスト(OI)が最大になりやすい
  • 機関投資家の月次ヘッジが集中
  • 今回のように「暴落時に買われたプット」が多く残りやすい
  • 今この瞬間は最重要

📌 週次(毎週金曜)

  • 近年はSPXの0DTE・週次オプションが取引量の過半数を占める
  • 短期のガンマ・デルタヘッジの影響は週次の方が日々の値動きへの影響が大きいことも多い

📌 四半期(6月・9月・12月)

  • LEAPSや長期ヘッジのポジションが集中
  • ここのOIが大きければ、より長い時間軸の需給を反映

実務的に見るべき指標

指標意味
Put/Call Ratio全体のセンチメント
GEX(Gamma Exposure)ディーラーのガンマ分布=価格が引き寄せられるレベル
DEX(Delta Exposure)ディーラーのデルタヘッジ方向
OI集中ストライクピンリスクの目安

結論

当月第3金曜日のOIは「中期的なヘッジの集積地」として重要だが、日々の値動きへの影響は週次・0DTEのガンマフローの方が即時性が高い。

今回の「暴落時プットのデルタヘッジ解消」という文脈では、4月17日のOIを見るのが最も直接的に正解です。

OIって?

4月16日

OI = Open Interest(オープンインタレスト)、日本語で建玉残高です。


簡単に言うと

「まだ決済されずに残っているオプション契約の総数」


具体例

  • 誰かが SPX 5,500プットを100枚買った → OI +100
  • その後50枚を売って決済 → OI -50 で残り50
  • 満期を迎えて消滅 → OI 0

なぜ重要か

OIが多いストライク意味
プットのOIが大きいそこでディーラーが多くヘッジしている
コールのOIが大きい上値抵抗になりやすい(ピンリスク)
全体のOIが大きい満期日満期通過後の需給変化が大きい

出来高(Volume)との違い

  • Volume:その日に取引された枚数(日々リセット)
  • OI:累積で残っている枚数(決済・満期まで積み上がる)

今回の話で言えば、「暴落時に買われたプットがまだ残っている」というのがまさにOIが高い状態です。4月17日にそのOIが消えるので、ヘッジフローも消えるという話でした。

コールのOIが大きい上値抵抗になりやすい(ピンリスク) これはどういうこと?

4月16日

コールのOIが上値抵抗になる仕組み

ディーラーの立場から考える

投資家がコールを買う → ディーラーはコールを売る(ショート)

ディーラーはデルタ中立を保つため:

コールを売った → デルタがマイナス → 先物を「買って」ヘッジ

価格がそのストライクに近づくと…

価格が上昇してコールのストライクに近づく ↓ コールのデルタが上昇(OTM → ATM へ) ↓ ディーラーは追加で先物を買い増しが必要 ↓ これが買い圧力となりさらに上昇…

ところが

価格がストライクを超えた瞬間 ↓ コールがITM(イン・ザ・マネー)に転換 ↓ 今度はディーラーが先物を売り始める ↓ 上昇が止まりやすい


ピンリスクとは

満期が近いと特に、価格がOIの大きいストライクに「吸い寄せられる」現象が起きやすいです。

例:OIが最大のストライクが5,500なら

  • 5,490→5,500付近で動きが鈍くなる
  • 5,500を明確に超えられないことが多い

これを**「ピンする」**と言います。


一言でまとめると

OIが大きいコールのストライクは、ディーラーの機械的なヘッジ売りが出やすいため、価格の天井(抵抗)になりやすい

価格がストライクを超えた瞬間 ↓ コールがITM(イン・ザ・マネー)に転換 ↓ 今度はディーラーが先物を売り始める ↓ 上昇が止まりやすい

→これは、なんで?

4月16日

いい質問です。ここが少し直感に反するところです。


デルタの変化で考える

コールのデルタは 0〜1の間で動きます。

状態デルタ
深いOTM(遠く外れている)0に近い
ATM(ちょうどストライク)約0.5
深いITM(大きく超えている)1に近い

ディーラーの行動

ディーラーはコールを売っているので、デルタがマイナスの状態です。

デルタ中立を保つために先物を買ってヘッジしています。

ストライク手前(OTM → ATM)

  • デルタが 0.3 → 0.5 に上昇
  • ヘッジ不足になるので先物を買い増し → 上昇を加速

ストライクを超えた後(ATM → ITM)

  • デルタが 0.5 → 0.8 に上昇
  • 「さらに買い増し」が必要では?

ではなぜ売るのか?

実はガンマが鍵です。

  • ガンマ(デルタの変化率)はATM付近で最大になる
  • ストライクを超えてITMに入ると、ガンマが急速に低下する

つまり:

ATM付近 → デルタの変化が激しい → 頻繁に買い増し必要
ITM深く → デルタの変化が鈍い → 買い増しペースが急減

もう一つの理由:ヘッジ過剰

ストライク超えの瞬間、ATMに向かう過程ですでに大量に先物を買っていたため、

ITMに入ると「買いすぎ」状態になり、余分な先物を売って調整する


一言まとめ

ストライク手前は「ガンマが高く買い増しが続く」が、超えた後は「ガンマが落ちて買い増しが止まり、過剰分を売り戻す」ため上昇が失速しやすい

でも、ストライクをこえて上昇すればするほご、ディーラーはお金を払わないといけないのではない?

4月16日

その通りです!とても鋭い指摘です。


整理すると

ディーラーはコールを売っているので、価格が上昇すればするほど損失が拡大します。

SPX 5,500コールを売った
SPXが5,600に上昇
ディーラーは100ポイント分の損失

これは正しいです。


では先ほどの説明の何が問題だったか

私の説明が不正確でした。訂正します。

ストライクを超えてITMに深く入っても、ディーラーは先物を売るのではなく、むしろ:

  • デルタが1に近づく → ほぼ先物1枚分のヘッジが必要
  • 追加の買い増しは減るが、売りには転じない

では上値抵抗になる本当の理由

正確には2つです。

① ガンマの低下 ATMを超えるとガンマが落ちるので、買い増しの勢いが鈍る → 上昇の加速が止まる

② 利益確定売り コールを買っていた投資家側が、ITMに入ったところでポジションを閉じる(売る) → 実需の売り圧力


先ほどの「売り始める」は間違いでした

✅ 正確には「買い増しペースが急減して上昇が鈍る」+「投資家の利確売り」が重なって上値が重くなる

ご指摘ありがとうございました。

ガンマってなに?

4月16日

ガンマとは

デルタがどれだけ速く変化するかを表す指標


デルタおさらい

  • デルタ = 原資産が1動いたときのオプション価格の変化
  • コールのデルタは 0〜1

ガンマのイメージ

SPXが1ポイント上がったとき
デルタが 0.50 → 0.53 に変化した
このとき ガンマ = 0.03

つまりデルタの変化速度です。


どこで大きくなるか

ガンマはATM付近で最大になります。

深いOTM ガンマ ほぼ0 (どうせ関係ない)
ATM ガンマ 最大 (行使されるかギリギリ)
深いITM ガンマ ほぼ0 (もう確実に行使される)

なぜATMで最大か

  • 深いOTM → どうせ紙くずになる確率が高い → 少し動いてもデルタはほぼ変わらない
  • 深いITM → もう確実に行使される → デルタはすでに1に張り付いている
  • ATM → 行使されるかどうか五分五分 → 少し動くだけでデルタが大きく変わる

ディーラーにとって

ガンマが高い = デルタが頻繁に変わる = ヘッジの調整が忙しい・コストが高い

これをショートガンマ(コールやプットを売った側)と言い、今回の話のディーラーがまさにこの状態です。


一言まとめ

ガンマ = デルタの変化のしやすさ。ATM付近で最大になり、そこがディーラーのヘッジ調整が最も激しくなる場所

ディーラーにとって行使されることはどうなの?

4月16日

ディーラーにとってオプションが行使されること


結論から言うと

ディーラーにとって行使自体は大きな問題ではない

なぜなら、すでにデルタヘッジしているからです。


具体例

ディーラーがSPX 5,500コールを売った
SPXが上昇し、デルタが0.5になった時点で
先物を0.5枚分買ってヘッジ済み
さらに上昇してデルタ0.8になったら
先物を0.8枚分に増やしてヘッジ済み
満期に5,600で行使された
ディーラーは100ポイント分を払うが
先物のヘッジで100ポイント分の利益が出ている

ほぼ損益がチャラになります。


ディーラーが本当に嫌なこと

行使そのものではなく、ヘッジが追いつかない状況です。

嫌なこと理由
急激な価格変動デルタが一気に変わりヘッジが間に合わない
ギャップアップ・ダウン市場が飛んでヘッジできない
高いガンマ頻繁にヘッジし直すコストがかかる
低いボラティリティオプション料を安く売ってしまっていた

一言まとめ

ディーラーは「行使されること」ではなく、「ヘッジできないこと」を恐れている。常にデルタ中立を保つのが仕事なので、行使はヘッジ済みなら想定内。

ITMになったら行使するひとがおおいの?

4月16日

ITMになったら即行使するわけではありません


SPXオプションの場合

SPXはヨーロピアン型なので、そもそも満期日にしか行使できません

途中でITMになっても行使不可です。


株オプション(アメリカン型)の場合

途中で行使できますが、実際にはあまりしません。

理由は:

ITMのコールを行使する
株を受け取るだけ
でも売った方がお得
オプションには「時間的価値」がまだ残っている
行使するより市場で売った方が高く売れる

時間的価値とは

オプション価格 = 本質的価値 + 時間的価値
例:SPX 5,500コール、SPXが5,600の場合
本質的価値 = 100ポイント
時間的価値 = 満期まで時間があれば追加でプラス
→ 行使すると本質的価値しか得られない
→ 売れば時間的価値も回収できる

では誰が行使するのか

ケース理由
満期日当日時間的価値がゼロになるので行使と売りが同じ
深いITMで配当がある株配当をもらう目的で早期行使することがある
流動性が低い売りたくても買い手がいない場合

一言まとめ

ITMになっても時間的価値が残っている限り売る方が有利なので、ほとんどの人は行使せず売却する。行使が集中するのは実質満期日当日のみ。

ITMのオプションを投資家は売ることができるってこと?

4月16日

はい、できます!

オプションは株と同じように市場で売買できます


具体例

SPX 5,500コールを10ポイントで買った
SPXが上昇して5,600になった
このコールは今や100ポイントの本質的価値+時間的価値
市場で110ポイントで売れる
100ポイントの利益

行使しなくても普通に転売して利益確定できます。


オプションの取引の流れ

買う → 持ち続ける → 売って決済 ← ほとんどの人はこれ
→ 行使する  ← 満期日か特殊な状況のみ
→ 満期消滅  ← OTMのまま満期を迎えた場合

実際の統計

OCC(米オプション清算機構)のデータによると:

結末割合
市場で売って決済約55〜60%
満期消滅(OTM)約30〜35%
行使約10%以下

一言まとめ

オプションは権利を行使するための商品というより、実態は価格変動を取引する金融商品。ほとんどの投資家は行使せず売却して決済する。

その価格はどうやってきまるの?

4月16日

オプションの価格の決まり方


主な要素は6つ

要素コールへの影響プットへの影響
原資産の価格(SPXの値段)上がると上昇上がると下落
ストライク価格低いほど高い高いほど高い
満期までの時間長いほど高い長いほど高い
ボラティリティ(IV)高いほど高い高いほど高い
金利高いほど高い高いほど下落
配当高いほど下落高いほど上昇

計算式は?

有名なブラック・ショールズ式で理論値が計算されます。

ただし実務では式よりも**IV(インプライド・ボラティリティ)**が重要です。


IVとは

「市場参加者が織り込んでいる将来の変動率」

オプションの市場価格を逆算すると
「市場はSPXがどれくらい動くと思っているか」
がわかる → これがIV
  • 暴落時・不安が高まるとIV上昇 → オプションが高くなる
  • 相場が安定するとIV低下 → オプションが安くなる

直感的なイメージ

地震保険に似ている
地震が多い地域 → 保険料が高い(IV高)
安全な地域   → 保険料が安い(IV低)
大地震の直後  → 保険料が跳ね上がる
        (暴落直後にIVが急上昇するのと同じ)

一言まとめ

オプション価格は主に**「どれだけ動くか(IV)」と「残り時間」**で決まる。相場が不安定なほど高く、時間が経つほど安くなる。

転売をずっとしてても最後は満期になるのでしょ?その間原資産が上昇してたら、ディーラーはヘッジを続ける?

4月16日

はい、その通りです!


流れを整理すると

投資家Aがコールを買う(ディーラーが売る)
ディーラーはデルタヘッジ開始(先物を買う)
投資家Aが市場でコールを売る(投資家Bが買う)
ディーラーの相手が変わるだけ
ディーラーはヘッジを継続

ディーラーにとって重要なのは

誰が持っているかではなく、自分がどれだけ売っているかです。

ディーラーが5,500コールを1000枚売った
市場で転売が何回繰り返されても
ディーラーのショートポジションは1000枚のまま
満期までヘッジし続ける

原資産が上昇し続けた場合

SPX 5,500 → 5,600 → 5,700 → 5,800
デルタが0.5 → 0.7 → 0.9 → 1.0に上昇
ディーラーは先物を買い増し続ける
満期日に行使されて決済
先物ヘッジの利益とコール損失が相殺

ただしコストがかかる

上昇し続けるとディーラーは:

コスト内容
ヘッジの取引コスト何度も先物を売買する手数料
ガンマコストATM付近で頻繁に調整が必要
スリッページ急騰時に不利な価格でヘッジせざるを得ない

だからディーラーは

オプションを売るときにIVを高めに設定してこれらのコストを価格に織り込んでいます。

ディーラーの利益の源泉は「売ったIV」と「実際の変動(RV)」の差です。


一言まとめ

転売が繰り返されてもディーラーのポジションは変わらず、満期までヘッジし続ける。上昇し続けるほどヘッジコストはかさむが、それはIVに織り込み済み。

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